2016年8月24日水曜日

渡独1年記念!

今日でドイツに来て1年でした〜





















ちょうど一年前の写真↑

自分史上最も自由な時間があった(要はヒマヒマニート)のと同時に自分がいかに恵まれているか気付かされた一年間でした。
もうね、同期とかレッカーマウルのスタッフとか友達とか、インスタグラムとか顔本とかラインで早く帰ってこいって言ってくれる人がいるっていうだけで胸の奥がきゅううううんとします。もう後戻り出来ないけど、帰る場所はちゃんとあるんだって思える。
そして、ドイツの家族と日本の家族には感謝してもしきれないくらい、経済的にも精神的にも支えてもらいました。
皆私がもう無理〜ひぇ〜んって言ったら、手を取って、重いお尻持ち上げて、皆「大丈夫大丈夫」って言ってくれるんですよ。
この借りは一生かけて返さねば...生きてるうちに孫の顔を見せねば...(孫で多少清算されると思ってる)

そんでうちのパートナーにも全面的に協力してもらってて、彼に至っては私が何してもいいよ大丈夫だよって言ってくれたり、やってくれたり。菩薩なの??ブッダ??
サプライズプレゼントくれたりみたいなサービス精神は持ち合わせていない(悪口)のですが、その分懐はひたすら広いので彼に出会えて良かった〜って毎日思ってます。彼なしだったらもうとっくに日本帰ってると思う。



ドイツでの(ニート)生活には良い面もあったので、
今後誰かに話すことになった時のためにメモしておきます。

①人生を見つめ直す時間が出来た
働いてた時は新卒っていうのもあり、自分は一体何の為に働いてるんだろうとか思いながらもただ目の前にあるものをこなすっていうことに一生懸命でした。
ニートになってからは、最初は何も考えたくなくて、ぼーっとしてたんですが、
だんだん今後についてよく考えるようになりました。
ドイツに来る前は漠然としていたなりたい像が、最近は輪郭が見えてきたように感じます。
来て良かったー!

②お金が愛おしくなった
社会人時代って、自分に小さいご褒美あげまくったり、ストレス溜まったらすぐ服買ったり、今日は特別〜とか思いながら2日に一回のレベルで高い外食してたり、後輩に見栄はって奢っちゃったり、毎日出費を繰り返してたんです。
そんな中でも貯めた貯金がニートになって収入がなくなって、みるみる減ってくと、あの楽しい時間ってあんなにお金を叩かなくても手に入ったんじゃないかとかあの服いらなかったなぁとか、考えるように。
流行りの服はもちろん可愛く見えるし、欲しいものだし、右に倣えの日本の社会においては多少必然的なものではあると思うんですが、外見のグレードアップは自信に繋がっても自分自身がグレードアップしたことにはならないということに気づきました。もっと有益なものに使えば良かった...。
そんなこんなで翻訳とかオーケストラのエキストラで貰える僅かなお金ってめちゃくちゃ可愛く見えるんですよ!!我が子かいお前は??みたいな。
そんな可愛い我が子がビザの更新代や保険料に消えてく虚しさ...身を切るような思いです。
お金って尊い。

③取捨選択が出来るようになった
時間があっても使えるお金が限られてくると、出来ることも限られてきます。そうすると自分の中で優先順位をつけるようになるわけです。
優先順位は今日はA君、明日はB君、明後日C君♡みたいなモテ子みたいなのではなく、費用対効果を考えます。

この本読んだら今後の仕事に役立つだろうとか、この人とご飯行ったら割り勘で愚痴ばっか聞かされて絶対2軒目も付き合わされるだろうとか、この仕事引き受けたら疲れて他のことしばらく疎かになるかもだけど履歴書栄えしそう...とかとか。
これってお金がある時は全部買っちゃえー!イベントも全部行っちゃえ〜!ってなって、
時間ない時は全部無理無理〜!ってなって、
日本で雇用されてる時には時間あってお金がないって状況になかなか陥りにくいので自分で考えて自分で選ぶって意外と出来てなかったんじゃないかなぁと思います。
来て良かったー!

④本を読むようになる
私、今まで活字恐怖症で、本を読むのが億劫だったんです。
読もうと試みるも、内容を呑み込むのに時間がかかるのでまとまった時間が必要というか。通学・通勤中に読書とかもやってみたんですが、同僚とかに「まだそれ読んでたの?」って言われるとなんか恥ずかしくなって、もう読むものかー!みたいな。典型的な読書慣れしてない人。
待ち合わせのシチュでも、
友「ごめんー!待った〜?」
私「ううん、本に夢中になってたから全然大丈夫〜♪」
みたいなのすっごい憧れるんですけど、もう来るかもって思ったら全然集中できなくて内容全く入ってこないんですよね。

ヒマヒマニート生活のお陰で人よりもゆっくりですが本を開いて読めるようになりました。でも未だに「どこまで進んだ?」とか「まだ読んでるの?」って言われるとちょっと読む気失せてしまいます。
でもまぁ、
来て良かったー!



ここからはニート生活というかドイツ生活の中で感じたもの。

⑤自分で考えるようになった

日本のいいとこは、何も考えなくても普通に生活できるところ。
電力とか水道とかの会社は決まってるし、保険料もだいたい決まってて病院行ったら先生がこうしましょうって言って何割か自己負担、確定申告もはんこを押せば会社がやってくれる。
誰かが好意でやってくれたり、社会全体で1択って決まってたり、誰かが甘い蜜を吸う為に知らぬ間に決まってたりすることが多いように感じます。
でもドイツでは流れに身を任せようとしても「あなたはどうしたいの?どれがいいの?」と塞き止められることがよくあります。
保険も自分でオプション比べて加入しなきゃいけないし、光熱費も削減したかったら自分で業者選ばなきゃいけない。(歯医者の話を次の記事で書きます~)
選択肢って与えられると、自分で考えなきゃいけないからすごく面倒くさいんですよね。

結局、日本の英語教育とかもここが問題なんじゃないかって思う。
定型文ばかり教え込んでも、英語でこれを伝えたい!みたいな思いがなければ、そもそもツールとして使用できない。
ツールにさえならなかったら、異文化交流なんて絵に描いた餅ですよね。

⑥自己主張しないといけない

この間パン屋さんで並んでたら、目の前に5歳くらいの女の子が。
女の子の番になったけど、女の子はもじもじして何も言わず、パン屋のおばさんにはショーケース越しに小さい女の子の姿は見えずに私に話しかけてきました。
「この子が先だったよ」って伝えたら、パン屋のおばさんはその女の子に、
「黙って立っていたら誰かが聞いてくれるとでも思ってるの?
自分の番になったらちゃんと言わなきゃダメよ。」
って言いました。
日本だったら「あ~見えなかった、ごめんねぇ~」ってなるところだよなぁ。
一年間何かとドイツ人の中に混じると、発言していないと空気のように扱われることが多いと感じました。
日本の就活の時に叩き込まれたグループワークの鉄則、「発言していない人に『どう思う?』って話を振って協調性アピれ!」っていうの、こっちで未だ経験できず。
まぁ私が外国人っていうのもあるかもだけど。

Silent is not goldenですよ。
ちなこれ↑、私の尊敬してる大事な子がTEDで言ってたやつなんですけどね。
いい言葉だと思ったので拝借。

⑦ちっさいこと気にしてたらやってらんない

日本人て、何かとこうあるべきっていう規範意識が強くて、それを逸脱すると総バッシングにあうっていうのがあると思うんですけど、ドイツはそこらへんがやや緩め。
幼子の手を引きながらタバコ吸ってるお母さん、遅れても悪びれる様子のない交通機関、「それが落ちちゃったんじゃなくて、お前がそれを落としちゃったんだろ」みたいな言葉の綾など、日本にいるときと同じ感覚で過ごしてると、ストレスがたまるのでやめました。
ちょっと間違えても、形がいびつになっちゃっても、いいじゃない。

だけど不思議なのはドイツ人は決まっているルールや約束にはかなり厳格なこと。
まだまだ分析しがいがありそうです。




まぁこんな感じで色々理不尽と思えるようなことがあったけど、
周りの人のおかげで一年間やってこれました。
2年目の目標はこっちでも友達を作ることです。
がんばります!


Juju


0 件のコメント:

コメントを投稿