2015年10月15日木曜日

ビザの申請行ったときの話

前回は準備した書類のことをいろいろ書きましたが、実際に申請に行ったときの備忘録。

私が住んでいるのはベルリンではなく、ブランデンブルク州(ベルリンの境界から数百メートル離れてるだけ)なので、ベルリンの人たちの「たらい回し」みたいな扱いは受けずにすみました。
ただ、合計4回行ったのでそのことを書きます。


<1回目>
書類そろえて向かう。書類はここに書きました。
ここがDahme-Spreewald地域のお役所なんですが、

























入り口の看板にAuslandなんちゃらって書いてないんだよね...。不安になるわ
私は彼と彼のお父さんに付き合ってもらったんだけど、彼らもどこかよくわからず聞きまくる...。
2階にあるよってことで向かうと、アルファベット分けされた部屋の前ですでに外国人の皆様がお待ちでした。
ちなみに窓口開いてるのは、週2日火曜日・木曜日だけなんですよね。
この住民に寄り添わない感じ、とても素敵だと思う。(真顔)

私は名前YなのでOからZの部屋の前で待つことしばらく。
...誰も出てこないし、人の気配がない...
同じように待つ人も出てきて、しょうがないので隣の部屋のNまでのお姉さんに聞いてみると、
「来週の木曜日まで担当者は休暇だからいないわよ」
そんなばかな。役所でそんなことがあっていいのか...?

結局そのお姉さんが書類を受理してくれたのでした。
受理されたというか、「担当に渡して不備ないか確認してもらうから、また再来週来て。」
みたいな感じでした。

<2回目>
2週間後。
今度こそ、と意気込んでいくと、担当者はホーム・アローンの鳩おばさんって感じの優しいおばちゃんでした。













鳩「書類ざっと見たけど、入学準備ってことでいいのよね?」
私「はい」
ペーパーバックのAusländergesetzって書いてある本を見る鳩おばさん。
読み込む鳩おばさん。
鳩「じゃあ、9ヶ月ね。」
私(そんな中途半端な...)「2年じゃないんですね」
鳩「9ヶ月ね。」

私も頭が悪いので「あれ~?ベルリンの人たちは2年もらってたけど、ブランデンブルクは9ヶ月なんかな?」とか考えてました。(追記:どうやら違うみたい)
まぁないよりマシだし延長できるとのことだったので、申請してきました。
2週間後にお手紙が届いたら身分証カード(Aufenthaltskarte)取りに来てってことだったので、その日はお会計して帰りました。
これにて無事ビザ獲得。

<3回目>
お手紙が来たので、カード取りに早速アサイチで向かう。
鳩おばさんの部屋をのぞくと、暇そうにしている。いいタイミング。
「おはようございます~カード取りに来ました。」ってすごく元気に言ったら、
「今日、PCのシステム壊れててね、カードはあるけど渡せないの。午後もう一回来てもいいけど、たぶんだめだと思う。」
って手にカードひらひらさせながら言われました。
そこに!あるのに...!

いやAmtちょっと離れててね、バスも乗り継ぎが面倒くさいので彼に車出してもらうんだけど、30分くらいかかるんですよ。
ネクストドアだったらいつでも来ますけどね。
しぶしぶ帰りました。

<4回目>
今日がほんとに最後。
前回のしわ寄せか、はたまたシリア難民の影響なのか、この日は若干混んでてすでに何人か並んでいました。
こっちの役所って部屋のドア閉まってるんだよね。
日本の役所みたいに窓口があって、「どうしました?」って感じではない。
大学の教授の部屋のような感じです。ベルリンは番号札あるらしいけど、Spreewaldはそれすらないので、ドア前待機です。
30分くらい待ってようやく!
おはよう鳩おばさん!カードもらって即効終了。
待ち時間30分、用事20秒。

こういうカードがもらえます。
生年月日や住所、ビザのタイプや目の色、身長なんかが書いてあります。
ちなみにこれは滞在許可の証明書なので、身分証にはなりません。
口座開設とかで身分証が必要な場合はパスポートが必要です。






















余談なんですけど、ビザの申請に先立って、Sparkasseに口座の開設しにいったんですよ。
だってビザ申請の必要書類に
Nachweise des Lebensunterhalts(経済的生活能力の証明書)
Als Nachweise werden akzeptiert:
  • Sperrkonto bei einer deutschen Bank über 7.908 Euro oder(7908ユーロ以上が貯蓄されているドイツの銀行口座)
  • Verpflichtungserklärung auf amtlichem Vordruck oder(公式フォーマットの身元保証書)
  • Stipendienbescheinigung oder(奨学金の証書)
  • notariell beglaubigte Erklärung der Eltern, für die Dauer des Studiums den Lebensunterhalt zu sichern mit Nachweisen über das Einkommen der Eltern in den letzten sechs Monaten(親の経済負担証書と直近6ヶ月の親の収入証明)

て書いてあったので。親の経済負担証書はあるけど、念のために銀行口座も作っていこうと。
でもSparkasseで早速「口座開きたいです!」って言ったら「ビザないんで、無理です。」と断られました。
え?でもビザの申請に「7908ユーロ以上が貯蓄されているドイツの銀行口座が必要」って書いてあるんだけど...。
知人曰く、数年前同じ状況でビザなくても口座開設できたみたいなので、これもまた人によるor方針が厳しくなったのかなぁ。なぞです。

まぁ結局、親の経済負担証書だけで何とかビザ申請はできたので良かったけど。
ビザ取得後、口座は無事作れました。


おしまい


2015年10月4日日曜日

キノコ狩りしてきた話


日本はまだムシムシする日が続くと思いますが、ベルリンはもう秋!
肌寒くなってきました。

先日、朝ごはんを食べてるとき。
私「秋...ですな。」
彼「そうだね。」
私「秋はおいしいものが多いね。秋刀魚とかさ。栗とか」

―この時、唐突にキノコ狩り行きたくなる―

私「キノコ狩りしたいな~」
彼「じゃあ行く?」
私「え」

ということで翌週末彼の両親と4人でキノコ狩りに行きました。
私的にはキノコの農場をイメージしていたんですが、郊外に車を走らせ、適当なところで車を停める我々。長靴を履き、ナイフとパパお手製のかごを手に林に入ります。
ママが「畜生...ここらはもう他の奴らに荒らされてる。先を急ごう。」みたいな格好いいこと言ってる。
そう、私たちはこれから野生のキノコを狩るのです。

これが食べられるキノコ。














裏に大きなひだがあるのは毒キノコっていうざっくりとした判断基準で探してゆきます。
私はそんなにたくさんは見つけられなかったけど、キノコ食べられないうちの人が大量に取ってくる取ってくる。食べないのに。















最終的にこんなに採れました。

















この日の夕飯はキノコ炒めだったのですが、

まさかこれ全部一気に使うとは夢にも思わなかった...。

2015年9月22日火曜日

渡航前準備

順を追って書こうと思ったんですが、そもそも順って何だよって感じになってきた。。。
一番下に渡航前に用意した書類をまとめたので、急いでいる人は一番下までスクロールしてください。


ちなみに私のビザは学生ビザ系なので、
ワーホリ・労働ビザには当てはまらないかもです。

日本のドイツ大使館では原則、学生ビザの申請は受け付けていないと聞いたのだけれど、
HPを見ると受け付けてはいる...?
ただ、日本で出した書類はドイツに送られ、ビザを入手できるのは入国後みたいなので結局同じなんですかね。

日本のパスポートを持っている人は、ドイツに90日間ビザなしで滞在できます。
なので、90日より長くドイツに滞在したい人はこの90日の間にビザを発行してもらわないといけません。

今(2015年8月)現在、在日ドイツ大使館のHPに載っている学生ビザの申請に必要な書類
必要書類
1すべての項目に遺漏なく記入した申請書(Web 版申請書1部および長期ビザ申請書2部)と誓約書
2パスポート用写真2枚(その規定については下記「ビザ用写真例」をご参照ください)
3有効なパスポートとコピー2部
4日本国籍者でない場合
日本の在留カードの原本とコピー1部
5ドイツの大学・語学学校などの入学許可通知原本とコピー2部
6ドイツでの滞在費を自弁できる経済的能力の証明原本とコピー2部
7ビザ発給手数料:60ユーロ(申請の際、レートに従い日本円でお支払いください。)
ふむ...

そしてベルリンの外人局のHPの必要書類はこれ↓

  • Gültiger Pass(身分証、つまりパスポート)
  • 1 aktuelles biometrisches Foto(証明写真)
    35mm x 45mm, Frontalaufnahme mit neutralem Gesichtsausdruck und geschlossenem Mund gerade in die Kamera blickend, heller Hintergrund
  • Formular Antrag auf Erteilung eines Aufenthaltstitels(申請書)
    verfügbar in den Sprachen Deutsch, Englisch, Französisch, Italienisch, Griechisch, Türkisch, Serbo-kroatisch, Spanisch, Portugiesisch und Russisch
  • Nachweise des Lebensunterhalts(経済的生活能力の証明書)
    Als Nachweise werden akzeptiert:
    • Sperrkonto bei einer deutschen Bank über 7.908 Euro oder(7908ユーロ以上が貯蓄されているドイツの銀行口座)
    • Verpflichtungserklärung auf amtlichem Vordruck oder(公式フォーマットの身元保証書)
    • Stipendienbescheinigung oder(奨学金の証書)
    • notariell beglaubigte Erklärung der Eltern, für die Dauer des Studiums den Lebensunterhalt zu sichern mit Nachweisen über das Einkommen der Eltern in den letzten sechs Monaten(親の経済負担証書と直近6ヶ月の親の収入証明)
  • Krankenversicherung(健康保険)
    Der Nachweis eines gesicherten Lebensunterhalts umfasst auch einen ausreichenden Krankenversicherungsschutz. Gesetzlich Krankenversicherte sind ausreichend versichert. Privat Krankenversicherte müssen auf Art und Umfang ihrer Krankenversicherung achten. Für mehr Informationen dazu bitte das Merkblatt (im Abschnitt "Formulare") lesen.
  • Vertrag mit einer Sprachschule oder Zulassung zum Studienkolleg(語学学校等の入学証明書)

うん...
厄介なのは経済証明と健康保険ですかね。
健康保険はStep-inとCare Conceptが2トップみたいで、
これに入っている人が多いみたいです。


経済証明は、銀行口座も必要だって言われる場合があると聞いたので、
現地に行ってから口座を作って日本から80万円くらい送金しようと考えました。
それ以外に、父親に付き合ってもらい日本のドイツ大使館に行き、
親の経済負担証書を発行してもらいました。
これは負担してくれる人が行かないと出来ないので、
同じケースの方がいるなら出国前に必ずやっておいたほうがいいです。
同行できない場合は公証役場で公証→独語訳をドイツ大使館で公証っていう方法もあるけど、
二度手間だし、確実性で言ったら前者のほうがよいと思います。
東京の領事館なら朝8時少し前に行って待機していれば、ほとんど待たずにすぐ対応してくれるみたいなので時間を作ってもらって一緒に行って下さい。

ちなみにドイツの銀行口座はすぐには作れませんでした。これはまた後日...

あと、語学学校の入学証明書はパスポートコントロールで持っていたほうがよいです。
私は語学学校が催促してもちっとも日本に送ってこないので、取り急ぎ彼の実家(ベルリン)に送るよう再度メールをしたところ、翌々日に彼の家に届いた(ちくしょう...)ので入国時手元にありませんでした~うふふ
というか届いたことに安心してすっかり彼にスキャンを送ってもらうのを忘れていて、
成田でチェックインの際にカウンターのお姉さんに「あの、片道なんですけど...ノービザですか?やばいかもです。」って曇った表情で言われた時に初めて気がつきました。
慌てて彼にスキャンを送ってもらい、パスポートコントロールでiPhoneの画面(バキバキに割れてる)を見せるも、「見えねぇよ」みたいな感じでつっ返された時は、強制送還の文字が頭をよぎりました。
結局「3ヶ月しかねぇかんな」と言われながらも入国できたけど!
日本のパスポート最強ですね^^^^^^


脱線してしまいましたが、私が渡航前の時点で用意したのは以下のとおりです。

・親による経済的負担の証書(在日ドイツ大使館で作成)
・語学学校の入学許可書(用意したというか、用意するべきだった)
・大学と高校の卒業証書・成績証書(学校に発行してもらう)
※大学入学申請に使用する場合には大抵公証したものを求められるので、こちらも大使館で公証してもらいました。大学の願書を持っていけば無料でやってくれます。


ビザの出願等はまた後日...

Juju


2015年9月17日木曜日

バースデーケバブとポツダム


先日、誕生日でした!

ドイツでは、誕生日には自分でパーティーを開くのが一般的。
平日なら職場にもケーキを持っていって、「今日誕生日なの☆」って振舞うそう。

今回は彼の粋な(?)計らいでサプライズ尽くしの一日でした。
...って言っても「サプライズ用意してるからねっ (`・ω・´)キリッ」って2ヶ月くらい前から言われてたからサプライズ感は薄かったが。
もう前日も当日も言いたくて言いたくて、ヒント出しまくるから大体事前に分かっちゃったよ...

ということで午後はサプライズの一環としてえポツダムへ。
サンスーシ宮殿を見てきました。

















Sans Souciはフランス語でohne Sorge、心配なし(=気楽に)という意味。
1747年、時のプロイセン王フリードリヒ2世の公務から解放される夏の別荘として作られましたが、実際には居城になっていたみたいです。
宮殿の中もロココ様式で部屋ごとにテーマが違って素敵です。
私は一番奥のトロピカルなお部屋が好きだな~

フリードリヒ2世は芸術を嗜むことでも知られており、自身でフルートを演奏したり作曲もしていたようです。
城内の画廊には名画のコレクションも。

そしてそして、大きなお庭があります。庭を一望したところは写真撮り忘れました...
お庭から宮殿を見上げたところ↓
















庭園(てかもはや森)にはチャイニーズティーハウスという茶館も。

小さいんですが、中国の陶磁器が集められていて、中も外も煌びやかな装飾です。


















ジャガイモをドイツに広めたことで知られているフリードリヒ2世。
墓石の上にもジャガイモが供えてありました。


宮殿見学って好きなんですが、いつも部屋が多すぎて途中でオーディオガイドも飽きてきちゃうんですよね。
サンスーシ宮殿は部屋数も多くなく、個人的にはちょうどよい感じでした。

その後はお友達も合流して皆でカラオケへ。
深夜1時過ぎに解散したんですが、目の前に有名なケバブ屋があったので並ぶことに。

MehringdamにあるMustafa's Gemüse Kebab。
並ばないドイツ人が並ぶケバブ屋です。
土曜日の夜っていうのもあって、1時間半並びました。



日本で言うケバブはピタ生地にレタストマト肉ソース!って感じであまり美味って思ったことないですが、
これは美味しかった。
カットしたてのきゅうりトマトオニオンに、素揚げしたパプリカ・ポテト・なすなど。
ジューシーなお肉に、カッテージチーズをトッピングし、〆にレモンをキュッと。
おしゃれかよ。

ちなみにどこのケバブ屋でもパンは、写真のBrotかドゥルム(トルティーヤ)が選べます。
ソースはだいたいチリ(Scharf)・ハーブ(Kräuter)・ニンニク(knoblauch)の3種類から選べます。

私は歯の裏に引っ付かないBrot派で、ソースはいつもチリ・クロイターです。

前の留学先(バイエルン)はケバブ屋なんて一軒もなかったけど、ベルリンにはたくさんあるので美味しい店をまた見つけられたらなーと思います!





2015年9月6日日曜日

初投稿!

ずっと別のブログをつらつら更新してたんですが、生活拠点がドイツに移ったので心機一転、備忘録として作ってみました。

渡独前にビザや入試のこと、分からないことだらけでひたすらググっていろんな方のブログで勉強させていただいたので、
私も何かヒントになることが書ければなと思います!

一応私のスペックというか自己紹介(誰得)↓

Juju
90年、東京生まれ東京育ち(途中オーストラリアへ4年ほど)。
東京の大学でドイツ学(Germanistik)を専攻。
4年でなんとか卒業し、小さな会社へ就職。
海外事業部でベトナムとかいっぱい行く仕事をしてました。

趣味
バイオリン、写真、音楽(ラウド系)、映画、料理

大学時代はサークルと遊びとバイトに全力な普通の大学生でした。
成績は下の上。留学なんて考えたことなし。
4年生の夏に「まぁ、記念に」と軽い気持ちで1ヶ月レーゲンスブルクに語学留学し、
少しだけ上達して帰ってきた時、初めて勉強が楽しく思えました。

社会人になって、いろんな人と接する中で自分のアカデミックなスキルの低さにも気がつき、
もう一度勉強し直して自分の可能性を広げてみようと思ったのがちょうど社会人4ヶ月目。
それから、大学の友達にドイツ人の留学生を紹介してもらってタンデムしてもらったり、自分でゲーテの検定受けたりしてきました。

そんなこんなで、受けた2015年の冬学期からの大学2校は残念ながらどっちも不合格。
まぁ、ひとつは美大(写真学科)で最終面接で落ちたのでかなり落ち込んだけど、
もうひとつは高倍率だっただけに納得です。
そのうち詳しく書きます。

今はベルリンの彼の実家に居候しながら、次の春学期の入学を目指して語学学校に通っております。


よろしくお願いします♪